第1回公認心理師試験合格発表まで12日
「先生、試験どうでしたか!?」「先生、やせましたね」と声をかけてくださる患者さん。
気にかけてくださりありがとうございます。
9月9日公認心理師試験がありまして、合格発表は11月30日。
試験勉強で疲弊しました、髪の毛まで薄くなりました( ノД`)シクシク…(これは勉強のストレスじゃなくてAGA「男性型脱毛症」)
実のところそんなに勉強はしてなくて(言い訳じゃんとツッコミ)真面目に集中してできたのはたった3週間。
何に疲れたかというと、自分を勉強させる気持ちにもっていこうとさせることにものすご~くエネルギーを費やしました。
3月から9月のほとんど集中できませんでした、勉強に取り組めませんでした。
勉強モードにもっていくことがとてつもなく難しかったです。
それがなぜなのか、自己探求していく中でやっとみえきました。
奥底には「公認心理師試験に受かってしまうことを恐れている」自分がいたのです。
国家試験に合格すると、法の罰則はそこまでではないのですが、倫理的により厳しくなることに違いありません。
クライアントさんと自分を守る為にあるのはわかっていますが、この縛りにひっかかりをもっていることに気づきました。
果たして、本当にクライアントさんを導くことができるのだろうか怖くなりました。
何がっていいますと、僕は心と身体両面のセラピーをおこなっています。
心理療法の分野ではソマティック心理学(身体心理学)といいます。
カウンセラー(公認心理師)はカラダに触れてはいけないと講習会で耳にしたことがあり、そこにひっかかり・・・。
今は、感覚器官がよりするどくなっていまして触れなくとも全身のセンサーで感じとることができます。
患者さんから発しているエネルギー(気)、非言語情報が瞬時に感じとれるまでになりました。
一昔前までは、感じとることが苦痛で仕方なかったのですが、感じとれるから患者さんへのケアにつながっているんだと前向きに受けとめることができるようになりました。
患者さんの身体症状、心や思考、日常生活、スピリチュアリティなど、どんな場面とリンクしているかを紐解いていくことで、心身両面がスッととおるのを確認してセラピーを終了します。
ここまで僕自身のスキルが成長していることに気づいていないというか、意識していなかったので、過去の自分の状態と比較して恐れを抑え込んでいたものが勉強に意識を向けないように費やしていたのです。
実際のところ、ほんとにできなくなるというのは行き過ぎていて、冷静に考えてみれば、カラダに触れなくともカウンセリングやセラピーができるようになっているんだから大丈夫。
実際に、両立してうまくわけている方もいらっしゃることを知って、ほっとしています。
結果発表まで約3ヵ月待っていて試験が8割、9割できていればこの期間のんびりできたのかなと思いますが、僕の場合はギリギリのライン。(自己採点しました。)
余裕なんてありません。
自然と自分の中に葛藤がうまれました。
下記のイラストにあらわしてみました。
当日になればハッキリするのですが、ハッキリしないってこれほどまでに苦しいのか~。
合格したい期待や願望が、苦しみをつくっているんですよね・・・。
葛藤の中にいる時は、自分の狭い人生観につかっている状態。
正論では、本当に大事なことは試験の合否ではないことくらいわかっている・・・。
どうしても踏ん切りがつかない。
割り切れない気持ち。
訳もなく、勝手に1人もがき苦しんでいました。
苦しいのは今だけ、終わってしまえば、次に切り替えられます。
なぜなら、十分すぎるくらいもがき苦しんできたから。
無駄なことだとわかっていても、とことんやりきることでスッキリするんです。
ここまで読まれている皆さんはすでにお気づきかと思いますが、僕は試験勉強に身がはいらなかったことに付け加えて試験結果を過度に気にしているという傲慢さがみてとれますね。
冷めた自分からしてみると、こんなんじゃダメ!ふざけるな!なめている!って感じです。
苦しむところがズレているっていうか・・・。
実は、こうした生き方をひどく自己否定していたのですがOKをだせることができるようになりました。
人と感覚がズレていてもいい。
やる気を無理に起こさなくていい。
苦しんでいい。
辛くなっていい。
もがいていい。
気がすむまでとことんいいよって。
そうしたところ気持ちが随分と楽になりました。
心理学の分野でマインドフルネスと同じくらい注目されている「セルフコンパッション」ですね。
公認心理師試験の合否が最大のプレッシャーなんかではなくて、自分の中に最大のプレッシャー(期待)を持たせる自分がかまえていて、自分のパフォーマンスを低下させているという事です。
身をとおして思い知らされた感じです。
変なところで神経つかっています。
あと、12日後に嫌でも結果がわかります。
落ちても、受かっても来年向かう方向はさほど違いはありません。
今年も、無駄に悩み、もがいた年でした。
僕の人生は無駄がつきものです。
無駄が充足感をもたらしてくれます。
スムーズに行くときは空っぽです。
今後も変に無駄に無駄をかさねて突き進んでいきたいと思います。
(それなのに、効率を求める自分がいるんですよね、そこがまた、おもしろい)
1年が長かった~。
PS
のどや鼻水の風邪、皮膚疾患がはやっています。
カラダのメンテナンスを忘れずに、心身を少しでもスッキリした状態で年を越しましょうね。
お大事に~。