パニック障害は1回で治りますか?
パニック障害は1回では治りません。
私自身もある日突然パニック障害を発症し苦しんできた当事者として自信をもってお伝えしますね。(学びやカウンセラーとしての臨床経験はまた今度)
パニック障害になると得体のしれない恐怖感が突然襲ってきます。
車や電車に乗ると、閉じこまれたような感覚に陥って呼吸をしようとしても全くできなくなり、手足がしびれ、カラダは硬直し、変な脂汗がでて激しい鼓動を感じます。
目の前がぐるぐるして眩暈と激しい吐き気で気絶しそうになります。
身体全体が鉛のように重くなります。
体重の2、3倍ぐらいの重力を体感します。
小さいころ、お化けの気配(恐怖)を感じた時に似ている!?
すぐに治ると思っていたのですが、いっこうによくなることはありませんでした。
大きな波を繰り返して、良くなる、悪くなる、何ともない、何かおかしいというような状況を4,5年以上繰り返します。
カウンセリングや薬物療法、カイロプラクティック等で一時的によくなるのですが、今まで何年、何十年と押し殺していたものがあふれだすので、より悪くなったと感じることもあります。
ここで大切なのは、「一発で治る」ことにかけないことです。
心理的諸症状の場合は、そう甘くはないし、簡単ではありません。
(ココの奥深さがまた好きなところでもあります。)
ここで語気を強めていいますが「まずは安心できる医師やセラピスト、理解者を探し安全を体感していくことをおすすめします。」
すごく地味ですが、ここが治癒していく一歩だと思ってください。
ちょこっと良くなったかなと感じれるくらいで十分。
薬物療法も有効ですが、再発率は8割です。
一方、カウンセリングや心理療法等をやってきた人の再発率は2割です。
かかりつけの心療内科がある場合は、きちんと相談してみてくださいね。
何度も繰り返しますが、遠回りと思うかもしれませんが、安心する医師やセラピストを見つけてください。
治療=安心、安全を何度も、何度も体験することとも言えます。
そして、もう一つ。
不安になる原因を取り除くことを目的にしないことです。
例えば「パニック発作が起きなければ大丈夫」みたいに思うことです。
それさえなければハッピーなんて思いますよね。
実はそれが不安を高めます。
大事なのは、パニック障害がその場で起きても大丈夫なんだと思えるようになること!!
行動制限しすぎないこと。
これは難しいくて辛いことなんですけど、これこそが治していく過程で大切です。
ぜひ、参考に行動へ移してみて下さいね!!
PS
これは、パニック障害にかかわらず、慢性疼痛やその他のすぐには治らない症状を抱えている人におすすめな考え方です。