あなたの痛みは伝わっている
僕は心と身体の痛みに毎日のように向き合っている。
2004年4月に開業して15年、その前は学生の頃、マンションの一室で2年半。
今でも体験したことのないような痛みを感じさせていただく機会にあふれている。
施術時に痛みから怖がる、逃げる、守ることは基本的にしなくなった。
ここまでになれたのはものすごく時間がかかった、セミナーや学校では学べないからだ。
僕に伝わってくるこの痛みはどんな痛みなんだろうとあじわっていく。
患者さんにフィードバックしていくことで痛みの共感につながっていく。
僕の痛みでもあり、患者さんの痛みでもある。
もっと言えば僕とは関わりのない知らない誰かの痛みでもある。
今は、カラダに触れなくとも患者さんから発する強烈な痛みが僕の身体に伝わってくる。
ほんの一例をあげてみます。
火傷のようなヒリヒリとした痛み。
ナイフに突き刺されるような痛み。
首をしめられるような痛み。
心臓をにぎりつぶされるような痛み。
自動車にぶつかったような衝撃。
はじめの頃は、自分自身の痛みだと思っていたけれど、何度も不可思議な現象を体感してきて全てが僕の痛みではないと悟った。
そして皮膚の内側だけに痛みが起こっているのではなく、皮膚の外側から痛みの信号が送られているということ。
科学がどこまでおいついているかは議論には持ちかけないけれど、恐らく、僕たちは言語レベルだけではなく日々痛み(微弱な電気信号)の相互交流をおこなっているのだろう。
独自のメソッド「トレーシングペインセラピー」でも痛みをうつすことで痛みや気持ちを理解しあえる技法を用いている。
僕は対人コミュニケーションはそれほどうまくはないけれど、「痛み」というものがあるお陰でここまで深く関われていることができるのだと思う。
痛みは辛くて苦しいけれど、痛みのお陰でいろんな恩恵をたくさん受けている。
痛みがなくなる社会にするのではなく、痛みをあたたかく受けいれられる社会になることを夢みている。
人の痛みを自分のことのように体感できると人は人に優しくあたたかくなれることを僕は知っているし、僕も前よりはあたたかくなれている。
痛みはやがて薄らいでいくものだから、毎日痛みに向き合える環境は僕にはなくてはならないと思う。
謙虚で誠実な人に痛みを知らない人を僕は知らない。
youtubeの刑事さんは妻、犯人役はのビッケちゃん、当時1歳(今は5歳)
ビッケちゃん:病気をしてご飯が食べれない時の痛みを忘れらないワン。
僕:ビッケちゃん、はじめての散歩中に除草剤をなめてしまい危機的な状況、死んじゃうんじゃないかと・・・。
あの時は辛かったね~、生きててくれてありがとう。
ポッケちゃん:ビッケお姉さんがいるだけで安心ワン。
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