「本当の大人」になるための心理学
日本トランスパーソナル学会会長、明治大学文学部教授の諸富先生が本を出版されました。
僕は、産業カウンセラーの講座でフォーカシングを受講したことがきっかけで諸富先生を知りました。
僕が日々やっていたこと、体験していたことが諸富先生の講義ではじめて知識としてつながった経緯があります。
諸富先生の話される言葉は、僕のセラピーを肯定的にとらえてくれるようで自信につながっています。
直接的にセラピーをみてもらったことはないのですが、クライアントの寄り添い方、心理療法家としてのあり方が一致しています。
諸富先生がいることは僕にとって、とても心強い存在です。
そして、不思議なことに、日本トランスパーソナル学会の会員の方々も同じような使命の方が多くとても心地の良い居場所となっています。
本の内容をちょこっと紹介しますね。
興味あるなしにかかわらず、買っても損はない本です。
3,4回カウンセリングを受けた以上の価値があります。
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今の日本社会では、「いつまでも若々しくあること」、「元気に活動すること」といった外的な価値にばかり重きが置かれていて、「中年期以降における内面的な成長・成熟」ということがないがしろにされ、それを重視する価値観が育まれてこなかったからです。
・・・・・・(省略)・・・・何の悔いもなく人生の中盤以降をまっとうして生きていきたい、そう願っている人のためのガイドブックです。
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自分が「これだけは大切だ」と思える何かを本気で選び、そのことだけは徹底的にこだわりぬく。
そうした何かを持っていることが、成熟した人格の特徴です。
そのことだけは徹底的にこだわりにく。
執着しぬく。こだわって、こだわって、こだわりぬく。
しがみついて、しがみついて、しがみぬく。
そこに魂の痕跡は残るのです。
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大人が持つべき六つの人生哲学
①人はわかってくれないものである
②人生は、思い通りにならないものである
③人はわかりあえないものである
④人間は本来一人である
⑤私は私のことをして、あなたはあなたのことをする
⑥仲間から孤立し一人になってもやっていけないことはない
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・他社から承認されなくても自己価値感を保てるのが大人
・仕事を減らせないのは、未熟さの現れ
・心が未熟な人ほど、「他人にリスペクト(尊重)や承認を求める」
・クレーマーの心理
もしあなたが誰かからクレームをつけられているとしたら、「この人は自信がない人なんだ」、「自己価値観が毀損(きそん)しているから、それを補うために私にクレームをつけているのだ」、「自分はそのための手段として使われているのだ」と理解する。
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フォーカシングとは、一言で言うと、
マインドフルネス瞑想(ただ、起きていることを距離をとってながめる瞑想法)+インプライング(起こりうることの暗黙の予感への意識集中)
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いかがでしたか?
とくに、中高年(40代から50代)の成熟した大人の方に指針となる生き方になる本です。
僕は35歳にして、すでに成熟期を迎えてしまっていますので、とても読んでみて為になりました。
こちらに購入のリンクを貼っておきますね。
書店に立ち寄ったときにでもぜひご覧になってみて下さいね。