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死にたい、消えたい、助けて、自殺念慮がある方へのかかわり方

先日、「自殺のリスクアセスメントと支援・危機介入」研修会を受講しました。

自殺念慮がある方への対応について正解はありませんが、事実と迷信については基礎知識としてシェアしたいと思います。

死にたい気持ちがある人に対して希死念慮と勉強しましたが、希死念慮と表現するのは日本人だけなんですって。

心の底から自殺を望んでいる方はいませんから確かに表現がおかしいですよね。

これからは、自殺念慮という言葉を使っていきたいと思います。

自殺念慮が起こっている時は、振り子のように、死にたい、生きたいが揺れ動いています。

死にたいが強くなればなるほど生きたい気持ちが強くなります。

死にたいなら死ねばいいなんて間違っても言わないで下さいね。

正しい知識を身につけていただけたら幸いです。

厚生労働省も、一般の方々に心サポーターとしてご活動してもらうために動いています。

ブログ記事最下部に心サポーターの情報を載せておきますのでご覧になってください。

 

〈うそ、ホント?自殺に関する迷信mythと事実fact〉

世界保健機関 (WHO)が各国の様々な研究を基にまとめ2017年に発表した「自殺対策を推進するためにメディア関係者に知ってもらいたい基礎知識」には「自殺に関する迷信(myth)と事実(fact)」が記載されています。

以下にこの内容をご紹介しますので皆さんの「自殺」や「精神疾患」に対するイメージと比べてみてはいかがでしょうか。

迷信(myth)と事実(fact)

自殺について語ることは良くない考えであり、自殺を助長するものと捉えられてしまう可能性がある。

世間に広く存在する自殺への偏見を考慮すると、自殺を考えている人の多くは誰にそのことを話せばいいのかわからない。隠し立てせずに自殺について語り合うことは、自殺関連行動の助長ではなく、その人に自殺以外の選択肢や決心を考え直す時間を与えることができる。結果として、自殺を防ぐことにつながる。

自殺について語る人は自殺するつもりはない。

自殺について語る人は、外側に向けて助けや支援を求めているのかもしれない。自殺を考えているきわめて多くの人が、不安、うつ、絶望を感じており、自殺の他に選択肢がないと考えている可能性がある。

自殺を考えている人は死ぬ決心をしている。

反対に、自殺を考えている人は「生きたい」気持ちと「死にたい」気持ちの間で揺れ動いていることが多い。例えば、農薬を衝動的に飲んでしまい、生きたいと思っても数日後に亡くなることがある。正しいタイミングで情緒的支援にアクセスすることができれば、自殺を防ぐことができる。

自殺の多くは何の前兆も無しに突然起きる。

自殺のほとんどの事例で自殺前に、言葉か行動に周囲の人が気づくような兆候(warning sign)を示していた。もちろん兆候無しに起きる自殺もある。しかし、周囲の人が気づくような兆候とはどのようなものかを理解し、それに注意を払うことが大切である。

一度自殺を考えた人は、ずっと自殺したいと思い続ける。

自殺リスクが高まることは一時的なものであり、その時の状況に依存することが多い。自殺念慮が繰り返し起きることはあるかもしれないが、長く継続するものではなく、過去に自殺念慮や自殺未遂があった人でも、その後の人生を長く生きることができる。

精神疾患のある人だけが自殺を考える。

自殺関連行動は深い悲しみや不幸を示すものであるが、必ずしも精神疾患があることを示すものではない。精神疾患がある人の多くは自殺関連行動を示すことはなく、自ら命を絶った人すべてに精神疾患があった訳ではない。

自殺関連行動は容易に説明することができる。

自殺は単一の要因または単一の出来事から生じた結果ではない。人を自殺へ追い込む要因は多様かつ複雑であることが多く、単純化して報道すべきではない。自殺関連行動を理解しようとする上では、保健、精神保健、ストレスを感じるような人生の出来事(stressful life event)、社会的要因、文化的要因を考慮する必要がある。衝動性の存在も大きな要因である。精神疾患はその人の生活上のストレス要因や人間関係の葛藤に対処する能力に影響を与えることがあり、精神疾患のある人は自殺のリスクが高くなる傾向にある。しかし、精神疾患だけで自殺を説明しようとするのは不十分である。ほとんどの場合、自殺は試験の失敗や人間関係の破綻といった、特定の出来事が原因であるという誤解につながって行く。死因がまだ十分に解明されていない状況では、原因やきっかけについて時期尚早な結論を出すのは適切ではない。

自殺は困難な問題を解決する適切な手段である。

自殺は問題対処の建設的または適切な手段でもなければ、深刻なうつ状態への対応や苦しい生活状況に対処する唯一の方法でもない。自殺念慮の経験を持ちながら苦しい生活状況に上手く対処できた人の報道記事は、現在自殺関連行動を考えている可能性のある人へ、実行可能な他の選択肢の存在を示すことができる。また自殺は家族、友人、コミュニティー全体に甚大な影響を与える。そうした人々は自分が見逃した兆候があったのではないかと戸惑ったり、罪や怒りの感情を引き起こしたり、汚名を着せられた、あるいは社会から見捨てられたと思ったりすることがある。このような複雑な力動を慎重に追及する自殺報道は、悲しみに暮れる遺族を非難することなく、遺族へ適切な支援を提供するために必要なものを人々に伝えることができる。

引用文献:自殺対策を推進するためにメディア関係者に知ってもらいたい基礎知識2017年 最新版 付録4

〈心サポーターとは〉

目的
正しい知識と理解に基づき、家族や同僚等など身近な人に対して、傾聴を中心とした支援を行う「こころサポーター」を養成することを目的に実施します。

受講対象者
広く一般の市民を対象とします。

こころサポーター養成研修の内容
こころのサポーター養成研修はおおよそ2時間で実施します。

  • 正しい知識と理解に基づき、家族や同僚等など身近な人に対して、傾聴を中心とした支援を行う小学生からお年寄りまでを対象としています
  • メンタルヘルスファーストエイド(こころの応急処置)の考えを参考に新設しています
  • 2033年度末までに100万人の養成を目指しています
    こころの病気を持つ人に対する差別や偏見(スティグマ)を持つことなく共生できる風土づくりや、こころの不調の早期発見やサポートに役立つ、知識や方法を習得します。

興味のある方はこちら↓

https://cocoroaction.jp/

 

 

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