膝の軟骨がないし、膝が曲がっているからしょうがいない 秦野市 70代 女性
整形外科でレントゲンを撮影してもらい、軟骨がないから膝が痛いと説明を受ける。
手術は怖いので避けたいから、ヒアルソン注射を毎週うってもらうのと、骨密度の注射を腰にうってもらう。
歩く時だけが痛かったのが、今では寝ている時も痛い。
悪化したのかしら。
気もそぞろだわ。
そして、かのうせいカイロに知人の紹介で来院する。
痛みを触診していくと、左膝の脛骨よりに痛みがある。
大腿骨には痛みがでないようだ。
アクティベーター治療器で、膝の圧迫をとるように矯正する。
患者さんが一言、最近ためしてガッテンでO脚が治る体操やってたので毎日やっているんです。
やってみせてくれた。
すると、ももの内側(内転筋)にものすごい力が入る。
しかも、収縮している。
ちょこっと触れてみると、痛い!!!!先生、痛いわ!!!!
ためしてガッテンの理論を聞くと、どうも解剖学的に反対の体操をやっているのがわかる。
脚をくっつける意識が極端に働いていたために、内側の神経を刺激していたようだ。
脚にも冷えがあるから、血流障害もある。
それから、正しい運動を再開。
それだけでも、痛みが軽減したようで笑顔が戻った。
2回、3回、8回と施術をすすめていくと、膝が曲がっている、軟骨がないということが、彼女にとって不安や心配が増して痛みが増強することもわかった。
また、実業団時代にあなたは不器用だ、体の使い方がへたくそだと言われたことも根に持っていたことに気が付いた。
トレーシングペインセラピーで、バランスのとれた思考を彼女は見つけた。
それは、「一生つきあわなきゃいけない」ということ。
今の体を受け入れることはできるようになり彼女の膝はどんどん和らいで行った。
曲がっているのも、中学生くらいからだった。
いつも、きれいな脚を見るとうらやましがった。
それがいけないのかと彼女はつぶやいた。
気がそぞろ・・・不安、焦りからそわそわする、落ち着かない、地に足がつかない
膝関節レントゲン画像(正面)
参考文献:ネッター解剖学アトラス原書第3版 図492