「昔に比べれば痛くない」と感じるだけで一瞬にして痛みから解放される
トレーシングペインセラピーは、痛みの反射区を体から探します。
痛みそのものにアプローチする方法もありますが、多くの痛みはもう一か所にも痛みのサインをおくっていることが臨床経験からわかっています。
私たちの体は、たとえば肩が痛ければ肩にばかり意識がいきませんか?
なぜかもう一か所に痛みをおくっているのです。
その痛みは触れない限り、痛くもかゆくも感じません。
私は、そこにアプローチします。
すると、患者さんは普段感じている自覚症状よりも痛いと訴えます。
痛みの感じ方は患者さんによっていくつかのパターンがあります。
ここはとても興味深いのですが、また今度ご紹介します。
カイロプラクティックでは、心を無視して機械的に矯正することが多いのですがトレーシングペインセラピーは患者さんの発する言葉やしぐさに傾聴します。
痛む部位に触れると「ふと、昔経験した事故の記憶や怪我した記憶」などがよみがえることがあります。
患者さんは、こんなことを感じました。
「昔に比べれば痛くない」
この言葉によって、一瞬のうちにコリやハリが飛んでいきました。
これこそがカタルシス効果(浄化)でしょうか!?
昔の痛みに比べれば、今の痛みはたいした事がないという認知が影響したのではないかと思います。